保護司会と法テラスの連携の重要性を強調した法テラス佐賀法律事務所常勤弁護士の柿木翼さん=小城市三日月町の「ゆめりあ」

■観察対象者自立保護司かぎ

 執行猶予など保護観察中の対象者の法的な問題に対応しようと小城・多久地区保護司会は27日、日本司法支援センター(法テラス)佐賀地方事務所の常勤弁護士を招いた研修会を小城市で開いた。講師の柿木翼(かきのきたすく)弁護士は「保護観察中に対象者が抱える法的な問題は外部から見つけにくい。対象者と日頃接する保護司の気付きが重要になる」と、法テラスとの連携を訴えた。

 柿木弁護士は、保護観察中の対象者は高齢者や障害者らと同じく司法アクセスが取りにくい「社会的弱者」と強調。「資力が乏しいのに、被害弁償などで経済的に追い込まれるケースがある。法テラスに連絡することでこうした問題に対応できる」と話した。

 「保護司会へのこうした研修は県内では少ない」と柿木弁護士は言い、「保護観察中の再犯を防ぐためにも、保護司も福祉分野と共に司法ソーシャルネットワークへの結びつきを強めてほしい」と述べた。

 研修会には多久・小城両市の保護司約50人が参加。山村元会長は「(対象者の)自立に向けて活動する中で、法的な問題に直面する場合が多々ある。今までは逃げるような対応をしてきたが、避けて通れない時機が来た」と研修の意義を語った。

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