開発中の有人宇宙船について説明するスペースXのイーロン・マスクCEO=27日、メキシコ・グアダラハラ(AP=共同)

 【ワシントン共同】火星への入植構想をもつ米宇宙ベンチャーのスペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は27日、開発中の有人火星宇宙船の概要を発表した。100人以上が乗れる長さ約50メートルの大型宇宙船で、打ち上げロケットと合わせると全長120メートルを超える。早ければ2022年の火星への初飛行を目指す。

 目標の時期までに実現するかは不透明だが、技術開発を着実に進めている同社の構想だけに注目が集まる。

 新型輸送機は2段構成で、1段目ロケットの上に宇宙船を載せる。燃料にメタンガスを使い、宇宙空間や火星表面でも燃料補給ができる点が特徴だ。

 マスク氏は、コスト削減のため1回の飛行で100人、将来的には200人の搭乗を目指すと発言。「合計で100万人が移住すれば自立した社会ができる。40~100年で実現できるのではないか」と話した。

 輸送機は炭素繊維素材で軽量化。1段目ロケットには同社が開発中のラプターエンジン42基、宇宙船にも9基を搭載し、いずれも再利用する。

 マスク氏は「火星の次は木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスへの旅も視野に入れている」と話した。

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