■習慣づけたい定期的な通院ケア

 むし歯や歯周病の治療に、定期的なメンテナンス。歯医者さんに行かなくちゃと分かっていても、なかなか重い腰を上げられない…という人もいるはず。その理由は老若男女を問わず、「痛くて怖い」というトラウマや先入観によることが多いようです。そこで今、最先端の技術を用いた「痛くない治療」が注目されています。池田歯科医院の池田達彦先生に話を聞きました。

「削らず抜かず」でなるべく歯を残す

 子どものころから一生関わり合う歯医者さん。診察台に恐る恐る座らされ、ドリル音や痛みを我慢しながら治療したトラウマからか、通院をためらう人は少なくないようです。

 誰もが「痛くて怖い」治療は避けたいもの。しかし、そのためにむし歯や歯周病をはじめとする口内トラブルが放置され、症状が悪化しては本末転倒です。いずれ耐え難い痛みに襲われ、歯を削ったり抜いたりする事態に陥りかねません。

 そこで近年、注目されているのが「無痛治療」です。綿密なカウンセリングや治療計画をもとに、最先端の歯科技術や器具、薬剤を用いて、〝痛くない治療〟を目指すのです。

 たとえば麻酔注射。かつては歯肉に針をぶすっと刺し、しみる麻酔薬が注入されるイメージでした。しかし今は、超極細の針や、一定のスピードで麻酔薬を注入する「電動麻酔器」を用い、痛みを軽減。麻酔薬を人肌に温めたり、塗る麻酔薬を使用したりすることもあります。

 むし歯治療も、最小限の治療や予防歯科に力点が置かれます。ドリルで歯を削ったり、神経や歯を抜いたり、その場限りの治療をするのではなく、できる限り歯を残し、10年後、20年後を見据えた治療を行います。

 歯を削らなければ、歯の寿命が延びます。どれだけ高価な入れ歯や詰め物も、自分の歯には勝てない、ともよく聞きます。無痛治療によって歯医者への苦手意識を克服し、定期的な通院ケアを習慣づけたいですね。

明るく広々とした診察室。プライバシーにも配慮され、リラックスできる。また、キッズルームや衛生的な外科手術室も完備している

患者の不安取り除く歯医者さんへ

 無痛治療は、リラックスできる環境を整え、患者の不安を取り除くことから始まります。

 まずは丁寧にカウンセリングを行い、症状や希望する治療を話し合い、治療計画を立てます。レントゲンや写真、CT画像、模型なども活用し、スムーズに治療が始められるように準備します。

 当院では、室内環境やコミュニケーションにも心を配っています。清潔感あふれるナチュラルなインテリアとアロマ。プライバシーに配慮した半個室風の診察室。治療後も待たせない迅速な会計システム。そして何より、スタッフの心がこもった対応と笑顔を心掛けたいですね。

 さらに当院の4人の歯科医には、全国的にも数少ない小児歯科専門医と、2児の母である女性歯科医がいます。常に子どもたちの気持ちに寄り添い、時にはお話や治療の練習だけで終わることもありますが、成長に応じたきめ細かなケアこそ大切。そうすれば、子どもたちも歯医者さんが好きになり、通院習慣もでき、大人になっても健康な歯が維持できるでしょう。

歯周病に注意!日ごろのケア大切に

 歯を失う原因の8割が、むし歯と歯周病と言われています。歯科医院での治療はもちろん、日ごろからケアと予防を心掛けましょう。

 1日3回の歯みがきで、最も大切なのは夜の歯みがき。むし歯菌や歯周病菌は夜、寝ている間に繁殖するからです。なかでも歯周病は、糖尿病や高血圧などと同じで、痛みなどの自覚症状があまりなく、いつの間にか進行します。歯肉の腫れ・出血や口臭だけでなく、歯を失う原因となり、全身にも悪影響を及ぼすので、注意が必要です。

 信頼できる「かかりつけ医」を見つけ、半年に1度を目安に受診し、歯石取りなどのお手入れをしてもらいましょう。また、不規則な食生活や喫煙、ストレス、口呼吸などの生活習慣を見直すことも大切です。

MEMO マタニティ歯科外来

 妊娠するとエストロゲンなど女性ホルモンの分泌が活発化し、歯周病になりやすく、早産・低体重児出産のリスクを高めます。池田歯科医院では妊婦の外来を受け付け。妊娠の段階に合わせて、母体・胎児ともに影響の出ないよう、適切な治療を行います。臨月や出産後は忙しく、通院しづらくなり、症状も悪化しがちです。早めに不安を取り除き、安心して出産に臨みましょう。

お話をうかがった方

池田達彦氏

池田 達彦(いけだ たつひこ) 氏
池田歯科医院 院長

神奈川歯科大学卒業。神奈川歯科大学附属病院にて研修後、東京、横浜、湘南の歯科医のもとで経験を重ね、ふるさと佐賀に帰郷。2014年、父が開業した歯科医院を継ぐ。無痛治療を歯科医師に教える講師も務めている。

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