秀島敏行市長が「不退転の決意」で取り組んだ3期目公約のコンベンション整備は、JA佐賀市中央との協議が“破談”になったことで実現困難になった。市長はJA側との信頼関係は変わらないと強調するがJR佐賀駅周辺整備事業の先行きは見通せない。

 秀島市長は13年市長選の政策集で、西友佐賀店駐車場での複合ビル建設のイメージ図を明示していた。当時からJA側と大枠で合意できていたことをうかがわせる。中核テナントのなり手が乏しかったことが、両者にとって「誤算」となった。

 予定地は、市が進めようとする駅周辺整備とは切っても切り離せない一等地だ。JAはこれまで「駅前で公共性が高い」として娯楽施設進出の打診があっても断ってきた。予定地が活性化に重要な場所という認識は両者で一致している。

 市が駅周辺整備を間に合わせたい2022年度の九州新幹線長崎ルート暫定開業や23年の佐賀国体開催まで、時間に余裕はない。県都の「顔」をどう磨き上げていくのか。コンベンション整備にこだわらず、JAとともに、県やJR九州を交えた協議を急ぐべきだ。

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