長粒種米「ホシユタカ」の生育環境などについて説明を受ける参加者=伊万里市木須町

 長粒種米「ホシユタカ」の栽培現場の見学会が9月27日、伊万里市であった。地元の保育園・小学校の給食調理担当や飲食関係者、米穀商らを招待し、生産者の取り組みや生育環境、調理法を紹介。中華・エスニック料理への利用やインバウンド(訪日外国人)の需要も見据え、普及に向けた課題を探った。

 ホシユタカは、粘りが少ない特徴を持つ一方、日本人好みの香りとうま味も兼ね備えた品種。チャーハンやリゾットなど加熱調理に適しており、高級料理店からの引き合いも強く、今年は昨年の2倍の約4ヘクタールに作付けを広げている。

 見学会では、草丈が長く倒伏しやすい特徴を生産者が説明。水田の水をいったん抜く「中干し」や、施肥のタイミングを工夫するなど、管理を徹底していることを伝えた。

 参加者は、グリーンカレーのほか、地元シェフが手がけたリゾットを丸めて揚げたライスコロッケやチョコレートと合わせたデザートを試食。「あっさりした食感が新鮮」「タイ料理に合いそう」と好評だった。

 高単価が見込まれる一方、10アール当たり収量は400キロ程度にとどまり、今後は栽培技術の確立や、県、市、JAが一体となった販路開拓が課題となる。西松浦農業改良普及センターは「品質と数量を両立し、農家所得につなげていきたい」と話している。

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