来年用の手帳が書店の店頭に並び始めた。スマホ全盛とはいえ、手書きの使いやすさは捨てがたい。カバー・デザインや書き込み項目もさまざまだが、意外な手帳がひそかな人気を集めている◆全国の自治体が発行する「県民手帳」だ。ご当地ゆるキャラの紹介や、地域のデータなどを満載してローカル色たっぷり。県民だけでなく、県外からの観光客が記念スタンプを押したり、観光施設のチケットを張り付ける「トラベラーズ・ノート」として楽しむケースが多いらしい◆わが佐賀県の2017年版県民手帳はどうだろう。日々のスケジュールを書き込む欄の下に、その日の出来事が新たに加えられた。例えば、1月30日は「漫画サザエさんの作者長谷川町子さん多久市で生まれる(1920)」、5月21日なら「はなわのCD『佐賀県』発売(2003)」といった具合で楽しい◆最近の手帳ブームは、2008年のリーマン・ショックがきっかけだとか。企業が配っていた手帳のコストをカットしたため、個人で好みの手帳を買う時代へと移ったという◆ビジネス誌の「手帳特集」で、仕事とプライベートを分ける2冊持ちや、スマホ連動のアイデアを紹介していたが、いずれも人生をいかに充実させるかがテーマ。佐賀での暮らしを楽しむツールとして「県民手帳」-。案外ありかも。(史)

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