佐賀北9回裏1死満塁、2番大坪謙太(右)がスクイズを決め、三走髙岸仁哉が生還して6―5でサヨナラ勝ちを収める=みどりの森県営球場

佐賀商3回裏2死満塁、5番土井啓奨が左前打を放ち、3―0とリードを広げる=みどりの森県営球場

 第139回九州地区高校野球佐賀大会第10日は2日、佐賀市のみどりの森県営球場で準決勝2試合があり、佐賀北と佐賀商が勝ち、来春の選抜大会につながる九州大会への出場を決めた。佐賀北は8季ぶり16度目、佐賀商は4季連続41度目の出場となる。

 佐賀北は佐賀学園に6-5で逆転サヨナラ勝ち。佐賀商は神埼清明を5-2で下した。

 最終日は3日午後1時から、同球場で佐賀北-佐賀商の決勝が行われる。

■佐賀北、逆転サヨナラ

佐 賀 北6-5佐賀学園

 佐賀北がシーソーゲームの末、佐賀学園を制した。四回に同点に追い付き、七回2死一、二塁から1番野田の右中間を破る2点適時三塁打で逆転。九回に再び1点勝ち越されたがその裏、2四死球と敵失で同点とし1死満塁から2番大坪のスクイズで試合を決めた。

 佐賀学園は九回に3得点する粘りを見せたが、投手の乱調で勝機を逸した。

■満塁でスクイズ

 佐賀北が、伝統の粘る野球を大一番で見せた。九回裏、同点に追い付いた後の1死満塁、大坪謙太が1ボールからの外角直球に体を乗り出してスクイズ。新チーム結成以来、つなぎに徹してきた2番打者がサヨナラ勝ちをもたらした。百崎敏克監督は「苦しい試合だった。あの場面で決めたのは大したもの」とたたえた。

 めまぐるしく流れが変わる試合展開だった。佐賀学園が2点を追う九回表に打者一巡の猛攻で一気に逆転。佐賀北はリードする立場から一転、瀬戸際に追い込まれた。

 だが、そこで諦めなかった。百崎監督の「最後まで何が起こるか分からない」との檄(げき)にベンチの全員が奮起、一球ごとに声を出した。その気持ちに押されるように、大坪は「打てる選手が後ろにいるから」と、落ち着いて三塁線にバントを転がした。

 九州大会は4年ぶり。ただ、その前に「守備を立て直さないと」と百崎監督。この日の3失策を課題に挙げ、そして「1位と2位は全然違う。気を緩めずに挑む」とまず決勝を見据える。大坪も「優勝することだけを考える」と言い切った。

▽準決勝(みどりの森県営球場)

佐賀学園011 000 003 5

佐賀北 000 200 202x 6

▽三塁打 古川、野田(北)

▽二塁打 池田(学)野田、原田(北)

 佐賀学園  打安点

(4) 松 尾411

(9) 山 本400

(6) 江 頭421

(3) 永 田300

(8) 棚 町310

(1) 藤 崎210

 H  岸 川100

 1  池 田110

 1  大 浦000

(5) 松 村301

(2) 古 場210

 H  古 賀001

 R  鉄 本000

 2  矢 野000

(7) 中 村300

   計 3074

 振球犠盗失併残

 2640118

 佐賀北   打安点

(4) 野 田532

(7) 大 坪411

(9) 原 田310

(5) 古 川311

(2) 赤 峰301

(3) 兵 動300

 R  白 水000

(8) 高 岸200

(1) 中島拓210

 1  小 野100

(6) 鬼 丸100

 H  千 速110

 R  松 江000

 6  橋 本000

 H6 中島航000

   計 2885

 振球犠盗失併残

 3730307

投 手回 安振球

藤 崎5 432

池 田30/3304

大 浦 1/3101

中島拓80/3623

小 野1 103

■佐賀商先行逃げ切り

佐 賀 商5-2神埼清明

 序盤に先行した佐賀商が粘る神埼清明を振り切った。三回2死満塁から4番内田の押し出し四球と続く土井の左前打で計3点を先制。中盤1点差まで追い上げられたが、七、八回に1点ずつ加えてリードを広げると、木村-永渕の継投で相手の反撃をしのいだ。

 神埼清明は毎回走者を出し、四、六回には1点ずつを返したが、終盤あと一本が出なかった。

■攻撃に「ミス多い」

 今夏の佐賀大会で準優勝した佐賀商が神埼清明を5-2で下し、4季連続の九州切符を手にした。ただ中盤にもたつく場面もあり、森田剛史監督は「勝ててよかったが攻撃のミスが多すぎる」と厳しい表情。決勝、そして九州大会に向け「もっと締めていかないと」と話した。

 三回裏に2死から連打と死球で満塁とすると、4番内田將貴が四球を選んで1点を先取。続く5番の土井啓奨主将は「勢いづかせる」と自らを鼓舞して外角低めの直球を左へはじき返し、鮮やかな先制劇を演出した。

 しかし中盤の好機では追加点を奪えず、一時は1点差まで詰め寄られた。「サインミスがブレーキになった」と森田監督。七、八回に1点ずつを加えて逃げ切ったものの、試合内容に課題も残した。

 4季続けての優勝に王手を掛け、森田監督は「きょうの苦しい戦いを、いい形でつなげてほしい」とナインの奮起に期待する。土井主将は「佐賀北は終盤に強い。我慢して、相手の粘りに負けないようにする」と力を込めた。

神埼清明000 101 000 2

佐賀商 003 000 11× 5

 神埼清明  打安点

(8) 高 橋201

(6) 野中龍320

(9) 藤井陸420

(3) 牟田口411

(7) 大 江510

 R  入 江000

(2) 野中丈510

(5) 岩 瀬430

(4) 田 代210

 H  金 丸110

(1) 三好永510

   計 35132

 振球犠盗失併残

 56400116

  佐賀商  打安点

(8) 山 崎410

(4) 上 田410

(7) 空 閑210

(9) 内 田332

(6) 土 井312

(3) 山 口310

(5) 古 賀200

(2) 竹 下300

(1) 木 村200

1 永 渕110

   計 2794

 振球犠盗失併残

 4742009

投 手回 安振球

三好永8 947

木 村7 1045

永 渕2 311

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