社名を刻んだ石碑の除幕をする西日本フィナンシャルホールディングスの谷川浩道社長(左端)ら=3日午後、福岡市博多区

 西日本シティ銀行(福岡市)と長崎銀行(長崎市)を傘下に置く金融持ち株会社、西日本フィナンシャルホールディングス(FH)が3日、発足した。人口減少による地域経済の縮小などで地銀の経営環境が厳しさを増す中、持ち株会社を司令塔にした横断的な経営を目指す。社長には西日本シティ銀の谷川浩道頭取、会長には同行の久保田勇夫会長が就任した。

 谷川社長は発足にあたって福岡市で記者会見し「グループ各社の連携を強化する」と述べ、銀行や証券会社がそれぞれの得意な手法などを持ち寄って新サービスや商品を開発し、営業力を拡充していく決意を示した。

 西日本FH発足で、九州・山口では▽福岡銀行(福岡市)と親和銀行(長崎県佐世保市)、熊本銀行(熊本市)を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FG)▽肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)が設立した九州FG▽北九州銀行(北九州市)を持つ山口FG-を合わせた四大地銀グループを軸に、顧客の獲得競争が激しくなりそうだ。

 西日本FHの総資産は9兆903億円(2016年3月末時点)。九州・山口の地銀グループでは16兆4061億円のふくおかFG、10兆4380億円の山口FGに続き3番目の規模となる。他行との経営統合も視野に入るとみられるが、谷川社長は営業基盤の拡大などで利点があることに加えて、地域の顧客から理解を得られることが統合の前提条件になると指摘。具体的な案件が出てきた段階で「検討する」と述べるにとどめた。【共同】

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