東京都は、都の人口がピークを迎え、減少に転ずる時期を従来予想の2020年から25年へ5年先に修正すると発表した。地方から人口が流入する一極集中傾向が続いているためで、ピークの25年の都人口は1398万人と推計している。

 25年は、1947~49年生まれの団塊の世代が全て75歳以上となる。以後は死亡者数の増加が予想されるため、人口減に転じる節目とみている。

 15年国勢調査に基づく都の推計によると、人口は15年の1352万人から25年まで増え続けるが、ピーク後の40年には現在と同水準の1346万人、50年には1274万人まで落ち込む。

 全国的な人口減の影響で、東京への転入者数は従来より減少。子どもの出生数も、15~49歳の女性人口が少なくなるため徐々に減少すると予想している。

 一方、人口に占める65歳以上の割合は15年の22・7%から、30年には24・3%に上昇する。65歳以上の1人暮らし世帯は15年の79万世帯から60年には114万世帯になるとみられ、都は今後、医療や介護の在宅サービス充実や高齢者の就労支援を強化する。

 都はこれまで、人口のピークを20年の1336万人と推計していた。【共同】

 ■東京一極集中 2015年国勢調査によると、日本の総人口1億2709万人のうち東京都は1352万人と、約1割が集中。総人口は初の減少に転じたが、東京都は増加が続いている。地方や周辺自治体からの転入者数が転出者数を上回る「社会増」の拡大が主な理由。政府は一極集中是正のため地方移住や企業の本社移転を促してきたが、目立った効果は出ていない。

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