裸眼の視力が1・0に満たない小中高生の割合が増え、過去最悪となったことが22日、文部科学省の2016年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。文科省は「スマートフォンやテレビゲームが普及し、物を近くで見る習慣が身に付いたことが影響した」と分析した。肥満傾向児の割合は前年度より微増の学年が多かったが、長期的には減少傾向。虫歯の割合も減って中高生は過去最低となり、文科省はいずれも生活習慣改善が背景にあるとみている。

 視力が低い子どもは近年増え続けている。今回、裸眼視力が1・0未満の割合は、小学校31・46%、中学校54・63%、高校65・98%だった。幼稚園でも27・94%で、前年度より1ポイント以上増えた。

 身長別標準体重から算出した肥満度が20%以上の肥満傾向児の出現率を学年別でみると、男子は高校1年の10・95%、女子は中学1年の8・57%が最高だった。

 東日本大震災以降、運動不足や生活環境の変化で肥満傾向児が増えた福島県は、前年度に続き震災前に近い水準だった。文科省担当者は「自治体やNPOによる運動不足解消の取り組みが奏功したのでは」と話した。

 虫歯のある子どもの割合は中学校37・49%、高校49・19%でともに前年度より約3ポイント改善。幼稚園(35・64%)と小学校(48・89%)は過去最低ではなかったが、最も虫歯が少なかった戦後間もなくの水準に近づいた。【共同】

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