1㌢ごとに大きさを変えた白磁丸形壺25個を前に乾杯する人間国宝の井上萬二さん(前列右)

◆珠玉の160点

 白磁の第一人者で国重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸家、井上萬二さん(87)=西松浦郡有田町=の米寿記念展が、5日から佐賀市の佐賀玉屋で開かれる。4日夕、同所でレセプションがあり、井上さんが「先日たちの技術を受け継ぎ、“平成の伝統”を作っていくのが我々の役目。何事にも努力を重ねていきたい」とあいさつした。

 米寿展では有田焼創業400年に向け、井上さんが20年かけて手掛けた新作400点から厳選した作品をはじめ、一列に並べた丸形壺(つぼ)など計160点を初公開する。

 井上さんは1996年に有田町で開かれた「世界・炎(※)の博覧会」が終わった直後、新たな目標として有田焼創業から400年となる2016年までに全て形状の異なる新作400点を作ることを決意。1年に20点を目標に作陶を続け、今年4月に400点目が完成した。

 また、高さ10センチから35センチまで1センチ刻みで径を大きくした丸形壺も見どころ。25個を一列に並べ、白磁の柔らかな造形美が楽しめる。

 レセプションには関係者ら約80人が出席した。

 会期は10日まで。入場無料。(7日付県内文化面で詳報する)。

※は、品の口がそれぞれ火

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