いろんな店が並び、買い物客でにぎわいを見せた「楠久八日市」=伊万里市山代町

 伊万里市山代町楠久地区で2日、「楠久八日市(よかいち)」が開かれた。旧道沿いに住民らが出した店が並び、市内外から訪れた大勢の客でにぎわいを見せた。通りに面する老舗酒造会社「松浦一酒造」(田尻泰浩社長)の創業300年祭も同時開催し、節目を祝った。

 楠久は江戸時代に佐賀本藩と小城藩の海事拠点が置かれ、明治から戦後は炭鉱で栄えた。山代くんちの前夜祭として10月8日に開かれていた八日市は地域のにぎわいの象徴だったが、時代の流れとともに活気を失い、約10年間途絶えていた。復活を望む声が高まり、2年前に地域活性化イベントとして再開した。

 旧道沿い約200メートルに野菜や雑貨、飲食などの41店が並び、買い物客は風情ある町並みも楽しみながら歩いた。川久保博輔区長は「地域のお年寄りから『雰囲気が懐かしか』と喜ばれ、住民の融和につながっている」と笑顔を浮かべた。

 1716年創業の松浦一酒造の酒蔵では、来場客が試飲を楽しんだ。同社は製造する銘酒が全国のコンクールや鑑評会などで高い評価を受け、「カッパのミイラ」があることでも有名。田尻社長は「よく300年も続いたと思う。今後は海外にもおいしい酒を発信していきたい」と語った。

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