クラス演劇のラストは自作の曲で大合唱

■学生の未来映す演劇に涙

 台風の合間にセミが鳴くほどの暑さが帰ってきた。夕の散歩に急な雨を降らせたのはマシュマロ入道だった。

 娘の高校の文化祭に行ってきた。海から迫り上った丘の上から一面の紺碧(こんぺき)の風景が広がり、空が青さを競っていた。体育館の舞台と客席は熱気に満ちていた。オーディションを経た歌や踊りや演劇が繰り広げられ、笑いと拍手が響いた。

 何人かの父兄は障害者を連れ、一緒に笑い、休憩時間にはグランドで学生たちと遊んでいた。朝昼晩すべての食事は学生が作ってくれ、給仕も出し物の合間に調整してやってくれた。

 ここでは野菜もパンも自分たちで作っている。トイレも自分たちで汲(く)み取って畑で使っているという。誰一人スマホを持たず、その代わりにギターを持っている。笑顔やもてなしが心からであることが伝わってくる。

 思わず父兄も意気投合してしまう。3年生最後の演劇にもらい泣きした。希望と未来がそこにあった。(養鶏農家)

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