【ロンドン共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、今年の平和賞を発表する。推薦を受けたのは376の個人・団体で史上最多。有力候補の絞り込みが困難な混戦で、紛争や外交交渉、難民問題などの分野で功績があった人たちを中心に、さまざまな名前が上がっている。

 日本関連では、憲法9条を守る活動に取り組む市民団体「九条の会」のほか、オバマ米大統領の広島訪問で注目を浴びた被爆者や日本原水爆被害者団体協議会(被団協)も取り沙汰されている。ノーベル賞委は候補者のリストを公表していないが、専門家の間で有力とみられているのは、内戦下のシリアで負傷者の救助活動に当たる市民組織、シリア民間防衛隊(ホワイトヘルメッツ)や、昨年7月のイラン核合意に尽力した米イラン両国の交渉担当者など。

 大手ブックメーカー(賭け屋)では、命懸けで海を渡ってくる難民らを支援してきたギリシャ・レスボス島の島民や、難民救助に取り組む神父ムシエ・ゼライ氏(41)、ローマ法王フランシスコ(79)、アフリカ中部コンゴで性暴力被害者の治療に尽力する医師ドニ・ムクウェゲ氏(61)らも人気だ。国際平和研究所(オスロ)のハルプビケン所長の予想1位は、ロシアの人権活動家スベトラーナ・ガンヌシキナ氏(74)。難民支援を続け、シリア民間防衛隊などと共に「もう一つのノーベル賞」と呼ばれるスウェーデンのライト・ライブリフッド賞を今年受賞した。

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