■苗木購入助成や講習会

 サカキなどの枝物栽培で野山の荒廃を防ぎ、高齢者の生きがい・健康づくりにつなげる武雄市の「里山再生プロジェクト」で、市は枝物の生産拡大に本腰を入れる。苗木購入費を全額補助し、栽培方法の講習会を開く。

 プロジェクトは過疎化や高齢化に伴う里山の荒廃対策として、高齢者にサカキやシキミなどの栽培を推奨、支援する取り組み。昨年春、北方町の市有山林にサカキとシキミを植え、高齢者に栽培委託して始まった。育った苗木を新たな里山に挿し木して生産を拡大する展開を考えているが、挿し木提供まで数年かかることから、新たに栽培地を増やすことにした。

 市内の個人や事業所を対象に、サカキやシキミ、ヒサカキなどの苗の購入費を上限10万円で全額補助する。希望者は事業計画書や収支予算書などを添えて11月15日までに申し込む。予算は100万円。

 栽培の講習会は10月7日と11月11日に北方公民館で開く。10月はさが緑の基金緑化相談室の浦田明さんが、枝物の生育環境や施肥・消毒の方法などについて話し、11月は鹿児島県で地域ぐるみの枝物生産に取り組む志布志花木生産組合の坂本英仁組合長が、栽培方法や流通などに関して講演する。いずれも講演後に挿し木の植え替えを体験する。

 市は販路なども調査している。これまで佐賀や福岡、下関などの市場を調べた。国内産の供給が減る一方で、増えている中国産などは輸送に時間がかかり、日持ちしない課題があることなどを把握した。消毒で虫食いなどを防いで商品価値を高めれば需要があるという感触を得ている。

 市地域経済課の里山資本係は「環境保全や所得向上、雇用創出にもつながる事業。補助制度創設や講習会開催で関心を高め、生産意欲を高めるきっかけにしてもらいたい」と話す。

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