教室を主宰する小高由美さん(69)

 茶入など茶道具を入れる袋「仕覆(しふく)」。転勤族で二十数年前、山陰地方に住んだ際、茶道が盛んな松江市で仕覆教室が開かれていた。お茶を始めた若い頃、「いつか自分で縫ってみたい」と思っていた。それが第一歩で、13年前に唐津に戻り、自宅で教室を始めた。

 「名物裂(めいぶつぎれ)」「古代裂(こだいぎれ)」と呼ばれる古い織物の布を使い、包む器の形に合わせて3回は仮縫いする。「一針一針の世界」で、一つ作り上げるのに1週間はかかる。その分、「完成した時の達成感が喜び」という。

 生徒は15人。年齢も50代から80代まで、「自分が織った佐賀錦で袋物を作りたい」「陶芸が趣味で、仕覆も自分で」とさまざまだ。

 作品展は「古希記念」と銘打ち、7日から10日まで唐津市北城内の埋門ノ館で開く。自身の20点と生徒の作品100点を展示し、裏千家シドニー支部のオーストラリア人男性や南坊流の友人が茶席を設ける。

 茶陶の地であり、茶道も盛んな唐津。「松江では焼き物を『瀬戸もの』ではなく『唐津もの』と呼んでいた。全国に誇る唐津の伝統文化のすそ野を広げたい」。唐津市元石町。電話0955(75)1395。

このエントリーをはてなブックマークに追加