佐賀市で2回目となる作陶展を開いている陶芸家の井上俊一さん=佐賀市の佐賀玉屋

 “京都風の現代装飾”で知られる陶芸家、井上俊一さん(69)=福岡県宗像市、佐賀市久保田町出身=の作陶展が5日、佐賀市の佐賀玉屋で始まった。絵画や抽象建築を思わせる現代的なフォルムに金銀彩や銀泥など多様な技法を駆使。伝統的な焼き物のイメージを打ち破る装飾的な工芸作品に仕上げている。10日まで。

 2013年以来、佐賀市で2回目の個展。自らの作品を「器の形を借りた立体造形作品。ネオ・クラシックだと思っている」と語る井上さん。伝統的な技法や素材を駆使しながらモダンな作品を作りだしてきた。

 今回の個展はオブジェや器、花器など約50点を出品。金銀彩を施したオブジェ「シガラキ灰地刻文金銀彩立器」や、黒化粧と銀泥を全面に施してモノトーン基調にした「黒地銀彩方器」など、表情豊かな作品が並ぶ。陶板「バルセロナ・コンポジション(1)」のように一輪挿しとして使える実用的な作品もある。

 井上さんは佐賀西高-京都市立芸術大陶磁器専攻卒。オーストラリアのベンディゴ大や福岡教育大で陶芸を指導。退官後も国内外で個展や企画展を開いている。

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