有田焼の革新と発展の歴史を物語る展示品を鑑賞する来場者=西松浦郡有田町の県立九州陶磁文化館

■「革新と発展」132点物語る

 1610年代に日本初の磁器生産として始まった有田焼の歴史を、数々の名品で紹介する特別企画展「日本磁器誕生」が7日、西松浦郡有田町の県立九州陶磁文化館で始まった。有田焼の革新と発展を象徴する各時代の作品と全国各地の産地の磁器132点が並ぶ。11月27日まで。

 有田焼創業400年を記念し、同館が企画した。重要文化財の「染付鷺(さぎ)文三足(みつあし)大皿」をはじめ、有田焼創始期から、鍋島藩窯、明治期の輸出品など技術の粋を集めた皿や壺(つぼ)、人間国宝(重要無形文化財保持者)の井上萬二さんら現代の陶芸作家の作品を展示している。九谷(石川県)や瀬戸(愛知県)など、有田から直接間接的に影響を受けた他産地の磁器もそろう。

 開場式では池田英雄副知事が「有田焼は革新を繰り返して世界に羽ばたいている。日本磁器の最高峰の作品を楽しんで」とあいさつした。テープカットの後、招待客ら約120人が徳永貞紹学芸員の案内で多様な焼き物の世界を鑑賞した。

 鈴田由紀夫館長は「歴史的、学術的に貴重な作品がそろった。他産地の作品とともに磁器の可能性を感じてほしい」と語った。観覧料無料。月曜休館(10月10日は開館)。

=有田焼 400年=

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