同居する1歳10カ月の男児に暴力を振るったとして、鹿島署は7日、暴行の疑いで、鹿島市の無職の少年(18)を逮捕した。同署は、男児に対する同様の暴行が複数回に及んでいることを確認しており、児童虐待とみて詳しい状況を捜査している。

 逮捕容疑は9月11日午前10時20分ごろ、自宅のアパートで、布団の上にいた男児の左頬を平手で殴り、クッションを頭から覆いかぶせた疑い。

 同署によると、少年は20代の妻と子ども2人の4人暮らし。男児は妻の実子で、少年は家族が周りにいる前で、突発的に暴行を加えたとみられる。男児の体にけがやあざはなかった。夫婦の間には生後3カ月の女児がいるが、少年による虐待は確認されていない。

 妻は鹿島市に児童虐待などを巡る相談をしていた。市福祉課は「虐待や夫婦仲については2年ほど前から相談を受けていた」と話し、警察や児童相談所に連絡していた。

 少年は別の暴行容疑で9月26日、現行犯逮捕されていた。妻が同日、子ども2人を連れて市内の実家に戻り、「子どもが暴力を振るわれる」と鹿島署に相談。児童虐待の恐れから緊急に対応する事案と判断し、署員が駆け付けて妻から事情を聞いていたところ、少年が現れてベビーカーを妻の母親に投げ付けていた。

 重大事件に発展する恐れのある児童虐待の増加傾向を受け、佐賀県警は2015年に人身安全対策室を新設するなどして対策を強化している。県警が今年1~6月に児童虐待の疑いで児童相談所に通告した18歳未満の子どもは36人で、前年同期より22人増えている。

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