山口県政は2年目で「評価する」が70%を超え、1年目の勢いが衰えることなく「支持」を広げた。意欲的に県内を回るとともに、佐賀県を積極的に発信する知事の姿に県民が好感を示した格好だ。

 「子育てし大(たい)県」「ひとづくり・ものづくり佐賀」などのキャッチフレーズで山口県政が目指す方向性を明快に示す工夫が奏功した側面もあるだろう。

 知事が掲げる「現場主義」は、単に広聴事業として現場を見て回るだけでなく、城原川ダムや新幹線問題で不安を抱く住民の声や、佐賀空港へのオスプレイ配備計画では賛成、反対双方の意見に直接耳を傾ける考えを示すなど真摯(しんし)に「民意」を探る姿勢を貫く。

 政策判断に向けてプロセスを大事にする姿勢は、時に「慎重すぎる」とも受け取られる。今回、「評価しない」とした人の3割が「決断力とリーダーシップ」を理由に挙げた。「もろ刃の剣」であり、賛否が割れる重要課題での対応が知事の試金石となる。

 オスプレイ配備計画や玄海原発再稼働問題は、そう遠くない時期に判断を迫られる。県民に唐突感を与えることなく、理解を得られるような意思決定過程を示すことができるか。そして結果の説明責任を果たすことができるか。そこから真の意味での県民の評価が始まる。

【県民世論調査 2016】

山口県政「評価」70.1% 県民世論調査

知事の評価 「山口流」期待続く

力を入れてほしい分野 「医療・福祉」今回も最多

佐賀県を「好き」8.1ポイント減

今後の暮らしぶり 改善も悪化も増

知事の感想 「決断」プロセス大切に

このエントリーをはてなブックマークに追加