「佐賀藩三重津海軍所絵図」(1927年、陣内松齢・筆、81×167センチ、紙本着色、額装、公益財団法人鍋島報效会蔵)。佐賀藩所有の凌風丸や電流丸など蒸気船・帆船11隻がずらりと並ぶ三重津海軍所をイメージして描いている

新規制基準に適合したことを示す審査書案がまとめられた九州電力玄海原発3号機(手前)と4号機=東松浦郡玄海町

佐賀市選管が佐賀大に初めて設置した期日前投票所。利用者数は予想を上回った=5日、佐賀市の佐賀大本庄キャンパス

鍋島直正が長女・貢姫に宛てた書簡

朝日に輝く有明海のノリ漁場(白石町の桜の里から撮影)

 佐賀新聞が新年からさらに充実します。再来年の明治維新150年の節目に向け、幕末維新期の佐賀を捉え直す新企画を展開。オスプレイ配備計画や原発再稼働問題など国策絡みの課題も、地方の視点から多面的に深掘りします。足元を見つめ、未来への道しるべとなる紙面をお届けします。

■年頭インタビュー 明治維新150年プレ企画を展開

 2018年の「明治維新150年」に向け、幕末維新期の佐賀に光を当てるプレ企画を展開します。

 元日からのリレーインタビューには、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の原作者で作家の林真理子さんや、映画「武士の家計簿」や「殿、利息でござる!」の原作となった著書で知られ、「平成の司馬遼太郎」との呼び声も高い歴史学者、磯田道史さんが登場。さらには、佐野常民を描いた時代小説『火城』や大ヒット作『炎立つ』で知られる作家の高橋克彦さん、内閣官房「明治150年」関連施策推進室長の原田淳志さんにも語ってもらいます。近代国家の形成につながった幕末維新期をさまざまな視点で捉え直し、現代社会にも多くの示唆を与える時代の精神性を見つめます。

■さが維新前夜(仮題)

 毎週の土曜特集では、通年企画として歴史的な読み物「さが維新前夜」(仮題)を連載します。「倒幕の時代」に焦点を当て、佐賀本藩だけでなく、支藩や唐津藩の動き、地域の産業や出来事もたどり、私たちの足元にある歴史を見つめます。1月7日にスタートする予定です。

■国策と地方 国策課題さらに手厚く

 シリーズ「国策と地方」は来年も、連載や企画を通じて佐賀県の国策課題を追います。九州電力が再稼働を目指す玄海原発3、4号機は年明けにも新規制基準の審査に正式合格し、地元同意の手続きに移ります。重大事故時の避難計画について離島の課題を1月に取り上げ、原発と地域経済をテーマにした連載を2月から始める予定です。

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡っては、有明海のノリ漁期後、地権者への説明会が始まる見込みで、佐賀県が配備計画の諾否を判断する時期が引き続き焦点となります。

 堤防閉め切りから4月で20年を迎える諫早湾干拓の開門問題では、裁判の和解協議の行方と有明海再生の方策を探ります。

 九州新幹線長崎ルートに導入するフリーゲージトレインは3月までの走行試験を基に技術評価があり、5~6月ごろにフリーゲージ導入の可否が最終判断される見通しで、課題を検証します。

■はじめの1票 18歳の選択、地方選も

 18歳選挙権が導入されて初めての地方選挙が佐賀県内でも始まります。1月の唐津市長・市議選、白石町長・町議選を皮切りに、3月の上峰町長選、小城市長選、4月のみやき町長選と続きます。このほか多久市長、玄海町議、佐賀市長・市議、鳥栖市議が9~11月に任期満了を迎え、合わせて7市町の首長、5市町の議員選と、みやき町議の補欠選挙が実施されます。

 「はじめの1票 18歳選挙権さが」では引き続き、初めて投票する10代の動向を追い、政治を身近に感じられる企画に取り組みます。随時掲載。

■閑〓(捜の旧字体のツクリ)公からの手紙 文化面も多彩に

 長女・貢姫への200通から

 佐賀藩10代藩主・鍋島直正(閑〓(捜の旧字体のツクリ)=かんそう、1814~71年)が長女・貢姫(みつひめ)に宛てた書簡が約200通、現存しています。娘だからこそ明かした直正の本音や、緊迫していく時代の変化を手紙から読み解きます。初回は1月1日付の新年号第3部で紹介し、2月からは毎月第2金曜に掲載します。

■芸術対談(仮題)

 洋画や日本画、彫刻、書道、写真、デザイン、音楽、演劇、映画など、さまざまな分野で活躍する芸術家が分野を問わずに対談。県内の最新アートシーンや課題を探ります。初回は洋画家の金子剛さん(佐賀市)と小木曽誠さん(同)が具象表現について意見を交わす予定です。毎月第4金曜に掲載します。

■かんすの歴史絵巻

 マンガでつづる日本の歴史「かんすの歴史絵巻」を新年から月1回程度掲載します。日本のはじまりから現代までを案内係のキャラクター「かんす」が紹介します。第1回は1月6日付で「卑弥呼のお話」です。

■絶景を求めて(仮題) 佐賀・長崎合同企画 ふるさとの魅力伝える

 広大な有明海から昇る朝日、1000万ドルと称される長崎の夜景…。佐賀、長崎両県では、日々の暮らしの中で心を揺さぶられるような絶景に出合うことがあります。佐賀新聞、長崎新聞の記者がそれぞれ県内を巡り、ふるさとの魅力を伝えます。第1、第3月曜に掲載し、1月は16日、30日付です。

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