プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は12日にセ、パ両リーグのファイナルステージが開幕する。セは25年ぶりの優勝を果たした広島が、レギュラーシーズン3位から勝ち上がったDeNAとマツダスタジアムで対戦。パは4年ぶりにリーグ制覇した日本ハムが、3年連続日本一を狙うソフトバンクと札幌ドームで顔を合わせる。優勝チームが1試合のアドバンテージを持ち、6試合制で日本シリーズ進出を戦う。

 広島はマツダスタジアムで軽めの練習を行い、第1戦の先発が有力なジョンソンはリラックスした様子で汗を流した。DeNAも先発が予想されるモスコーソらが調整し登板に備えた。パは予告先発が行われ、日本ハムは大谷、ソフトバンクは武田と発表された。

 日本シリーズは22日にセの球団の本拠地で開幕する。

◇パ・リーグ◇ハムの優位動かず タカ、ベスト布陣戻る

 日本ハムはソフトバンク戦で15勝9敗1分けと圧倒した。1勝のアドバンテージがあり優位は動かないが、本拠地の札幌ドームでは3勝5敗1分けと苦戦している点が気掛かりだ。

 大谷は今季ソフトバンクに負けなし。第1戦を取れば日本シリーズへ大きく前進することになる。大谷は打撃でもソフトバンク戦で打率4割1分1厘、9本塁打と相性が良く期待される。左足首捻挫で離脱していた抑えのマーティンが復帰し、宮西、谷元を加えた強力な救援陣が強みになる。

 ソフトバンクはファーストステージでロッテに2連勝し、勢いに乗る。シーズン終盤に離脱した柳田、今宮が戦列に戻り、ベストメンバーで戦えるのは攻守で心強い。中軸を打つ内川が勝負強さを見せているのも好材料だ。鍵は先発投手。15勝の和田が左肘の異常で登板を回避する見通し。中田や摂津が穴を埋められるか。

 日本ハム・栗山監督 本当に怖さしかないが、強いホークスにチャレンジャーとしてぶつかっていくだけ。(大谷には)何も望むものはない。とにかく勝ってほしい。

 ソフトバンク・工藤監督 初戦が大事。チームが乗っていけるのもある。毎日、試合があるから一戦必勝でいくしかない。何とか先制して点をやらないのがベスト。

◇セ・リーグ◇緒方広島、大きい地の利 DeNA、勢い続くか

 広島はマツダスタジアムで勝率7割を超えており、1勝のアドバンテージと地の利を考慮すると有利な状況にある。ただ対戦成績は広島の13勝12敗とほとんど差がなく、対戦防御率と対戦打率はDeNAが優れている。

 広島は第1戦先発予定のジョンソンにこそ不安はないが、野村は6日の練習試合で打球を首に当て、8球で降板。以降は打者相手に投げておらず、試合勘の面でやや不安がある。米国で短期決戦の経験がある黒田も満身創痍(そうい)に変わりはない。腰痛だった抑えの中崎にめどがついた中継ぎ陣と打線で粘り強く戦いたい。

 DeNAは広島に相性の良い井納、今永、石田の先発が第3戦以降となる見込み。第2戦までは巨人を倒した勢いで乗り切れるか。打線は10日に死球で左手薬指を負傷した梶谷の出場が不透明。打率3割5分9厘、11本塁打と広島を得意としている筒香の前に走者を出せるかが鍵となる。

 広島・緒方監督 挑戦者の気持ちで一丸となってカープの野球をやるだけ。1勝のアドバンテージがあるが、マツダでできるのはそれ以上のアドバンテージになる。

 DeNA・ラミレス監督 ここまで信じられないような応援をしてくれて、背中を押してくれたファンのためにも、何とか本拠地に戻って日本シリーズを戦いたい。最後まで戦い抜く。

 ■第1戦見どころ

 ◇パ・リーグ

 武田、援護もらえるか 投打の対戦成績では日本ハムが優位だ。先発の大谷は今季の直接対決で4戦2勝、防御率1.26と好成績を残し、打線はソフトバンクの武田を対戦打率3割4分7厘と打ち込んでいる。

 ソフトバンクは早い援護で武田を楽にしたい。ファーストステージでは内川、今宮らが好調だった。安打のなかった柳田に当たりが出れば、打線につながりが生まれる。

 ◇セ・リーグ

 両チーム、打線が鍵に 広島は強力打線がいかに早く試合勘を取り戻せるかが鍵。安定感抜群のジョンソンが先発濃厚で、先制点を奪えれば一気に優位に立てる。中崎、ジャクソンがDeNAに無失点なのも心強い。

 DeNAは主砲の筒香がマツダスタジアムで打率4割1分4厘、6本塁打と好相性だ。3番のロペスも好調。中軸の前に走者をため、打撃戦に持ち込みたい。

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