避難所の受け付けで、書類に必要事項を書き込む伊万里市大坪町の住民ら=藤津郡太良町の太良高校

■経路変更、情報収集に不安

 伊万里市は3市2町(鹿島、嬉野、武雄市、有田、太良町)に避難する計画で、大坪町は太良町が避難先。今回、大坪町の住民ら176人は大型バスや自家用車で県立太良高校へ移動した。予定の避難経路が地震の影響で通行できなくなったと想定し、旧国道を利用して向かった。

 市から午前9時10分ごろに屋内退避のメールが送信され、参加住民は大坪公民館などに集まった。国道498号バイパスを通れないとし、警察官が三差路に立って旧国道に誘導した。住民はバスの車内で市職員から経路変更を聞き、自家用車の住民には事前に地図を手渡していた。

 バスに乗った住民からは「経路が分かりにくかった」「『(バイパスは)通りません』と言われただけ」との声もあった。自家用車で家族と避難した会社員男性(30)は「スムーズに来られた」としながらも、「最初の(屋内退避の)メール以降、新しい情報が入ってこなかった」と話す。実際の発生時の事故状況や、交通渋滞などの情報収集に不安をのぞかせた。

 事故時には多くの車が避難し、深刻な渋滞の発生が予想される。大坪町区長会長の前田正明さん(76)は「町内だけで7500人の住民がいる。本当の災害が起きたらうまくいくんだろうか」と懸念した。

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