九州新幹線長崎ルートなどに関し、佐賀新聞社のインタビューに答えるJR九州の青柳俊彦社長=福岡市のJR九州本社

 JR九州の青柳俊彦社長は12日、2022年度に暫定開業する九州新幹線長崎ルートの山陽新幹線への乗り入れに関し、「運行の前提になる」と述べ、導入が予定されているフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)での全面開業を引き続き目指す考えを示した。

 福岡市の同社本社で佐賀新聞社のインタビューに応じた。青柳社長は「最終的には(山陽新幹線を運行する)JR西日本が判断すること」と前置きした上で、「課題は幾つもあるが、線路がつながる以上、収益面からも当然、乗り入れを目指す」と意欲を示した。

 FGTの新幹線区間での最高速度は270キロ。山陽新幹線の300キロに対して速度が遅く、JR西日本はダイヤの大幅改正など乗り入れ実現の課題を挙げている。

 部品不具合による車両の開発遅れに対しては「22年度開業を確実に実施する」と述べ、佐賀、長崎両県など関係6者との合意順守を強調した。

 FGT導入がずれ込んだ場合の影響試算は「現時点でしていない」と述べた。ただ、本業の鉄道事業は1987年の民営化後、赤字が続いており、収支改善策として赤字路線のダイヤ削減の可能性も示唆した。

 佐賀県との包括連携協定に掲げた佐賀駅周辺のまちづくりでは「周辺に自社の土地がなく、地元の意向を聞いて検討していく」とした。佐賀-博多間の輸送力強化は「必要ならダイヤの増強も考えたい」と前向きに語った。

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