江里口秀次市長に玄海原発再稼働反対の要望書を読み上げる団体のメンバー=小城市役所

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(石丸初美代表)など2団体は12日、小城市の江里口秀次市長と面談し、玄海原発の再稼働に反対するよう要望書を提出した。江里口市長は自身が県内の首長では唯一「脱原発をめざす首長会議」のメンバーであるとしつつ、代替エネルギーの整備や現実的な対応の必要性に触れるにとどめた。

 2団体は、山口祥義知事が県内20市町の首長に再稼働問題について意見を聞く17日の会合前に、「再稼働を認められないという思いを知ってほしい」として20市町に要望書を提出する。

 要望書は「福島原発事故の原因が検証されない中での再稼働はありえない」などと指摘し、「住民の命と暮らしを守るために、玄海原発の再稼働に反対の声を」と、首長が知事に求めるよう呼び掛けている。

 江里口市長は原発の代替エネルギーに触れ「自然再生エネルギーやハイブリッド化した火力発電のコンバインドサイクルを真剣に考えるべき」と主張した。さらに「廃炉を考えると撤去だけでもばく大な費用がかかる。代替エネルギーをどう補うかみんなで考えないといけない」と答えた。

 石丸代表は「この機会を利用して私たちの思いを、県内全自治体に共有してもらえれば」と語った。

 この日は嬉野市長宛てにも要望書を提出した。応対した中島庸二副市長は「原発は経済効率がいいと言われるが、廃炉や最終処分までトータルで考えて本当にメリットがあるかは疑問」と一定の理解を示した。

 2団体は16日までに残り18市町も訪問する。

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