ハンセン病患者の父との人生を振り返り「父ありてこその人生」と話した林力さん=佐賀市立図書館

 ハンセン病問題を考える学習会が13日、佐賀市で開かれた。ハンセン病元患者家族の集団訴訟で原告団長を務める林力さん(92)=福岡市=が講演し、ハンセン病罹患(りかん)者だった父との人生を振り返り、「日本が罪無き人を終生隔離してきたことを忘れてはならない」と訴えた。

 林さんは父親が鹿児島県の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」で最期を迎えた人生を告白した。教師として同和教育に関わり、識字運動を手掛けたことも紹介した。1900年代に法制化された患者の隔離政策について、当時、患者の存在を国の弱さとする論調があり「五大強国として他国の目を意識したのでは」と説いた。

 林さんは2月に初めてハンセン病元患者家族が起こした集団訴訟で原告団長を務めており、14日に第1回口頭弁論を迎える。林さんは「勝たなければならないが、訴訟を通してハンセン病の歴史や課題を明らかにしていきたい」と語った。

 講演は「ハンセン病問題を共に考えるネットワーク・さが」が主催、約80人が聴講した。

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