命のリレーを意識するよう訴える宮田修さん=鳥栖市のホテルビアントス

 鳥栖政経セミナー(佐賀新聞社主催)の10月例会が13日、鳥栖市のホテルビアントスであり、元NHKアナウンサーで宮司の宮田修氏(69)が「日本人が忘れてしまったこと」と題して講演した。日本は戦後、「命を引き継いでいくというマインドがなくなった」とし、それが少子高齢化問題にも影響を及ぼしているとの考えを示した。

 宮田さんは仕事のストレス解消のために借りた千葉県の古民家の大家が神主だったことを縁に、その神社の跡取りになった。退職前の6年間は宮司を兼職した。

 通信教育で資格を取得したが、神道を学ぶ中で伝統的な考え方である「中今(なかいま)を生きる」という言葉に感動した。命は先祖や両親から受け継ぎ、子ども、孫へとつないでいくもので、自分はそのつながりの中で「今」を生きており、決して自分だけのものではないという考え方。

 宮田さんは「戦前の日本人はたしなみとしてこのことを知っていた。若い人たちが命を引き継ぐ役割を知らないことが少子高齢化の問題につながっている」と述べた。

 神主になって戦後教育と戦前の伝統的な教えの双方を知り、「時代が違うと言われるが、もう一度、この考え方を取り戻してほしい」と話した。

 宮田さんは14日午前11時から唐津市の唐津シーサイドホテルで開く政経懇話会でも講演する。

 <講演要旨を後日、掲載します>

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