インドアッサム州の女子教育事情を解説した日本ユニセフ協会の中野寛子さん=佐賀市の県国際交流プラザ

 国際問題について考える「さが国際ふれあいフェスタ月間」(10月1日~30日)に合わせた視察報告会が9日、佐賀市の県国際交流プラザであった。日本ユニセフ協会の中野寛子さんが、男女で教育格差があるインドの女子教育の現状について報告し、「教育機会を与えることで、生き生きと輝く女の子たちの姿が忘れられない」と訴えた。

 インドで女子教育が進まない原因は、根強いカースト制度や性差別、貧困による児童労働にあるという。中野さんが訪れたアッサム州は学校に通っていない子どもが約9万7000人に上り、女子トイレのない校舎が半数を占めると報告した。

 教師不足も背景にあり、多様な学習習熟度の生徒が一つの教室で一緒に授業を受ける指導法が解決につながると中野さんは指摘。多民族国家のため、言葉が分からず中途退学する生徒が多い中で、「ボランティアで行う本の読み聞かせ活動が、言語能力の発達に貢献している」と話した。ユニセフのプログラムを受けて教育機会を得た女子のエピソードも紹介した。

 講演会は県ユニセフ協会が主催し、国際問題に関心を持つ約20人が聴講した。

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