九州農政局は14日、九州管内における2015年産米の生産費の調査結果を発表した。10アール当たりの生産費は前年比0・9%増の12万4734円。作柄が良く収量が上がったため、1俵(60キロ)当たりでは、同2・1%減の1万6575円だった。

 10アール当たりの費目別でみると、「労働費」は同6・1%増の3万4264円。全国平均は1・9%減で対照的な結果となった。同局は「九州では雨が多く、あぜの管理などが必要だったため」と気象条件を要因に挙げる。

 政府与党の資材価格引き下げで注目を集める肥料農薬費は、地代や利子などを除く生産費の15・2%を占めた。「肥料費」が2・0%減の8214円となる一方、「農薬費」は3・8%増の8435円。害虫の飛来などは少なかったものの、防除作業を慎重に行ったため、全国平均よりやや多くなった。

 米生産費については政府が「4割削減」を目標に掲げ、年々減少傾向にある。1経営体当たりの作付面積は増加しており、大規模化や効率化が一定進んでいることも明らかになった。同局は「佐賀をはじめ九州は麦などの裏作があってもともと生産費が低いが、機械利用の共同化などをさらに進め、目標に近づけたい」としている。

このエントリーをはてなブックマークに追加