邪馬台国九州説を主張する高島忠平さんら3人のパネリスト。「歴史バトル」と題し、奈良県の会場とインターネットでつないで討論した=吉野ヶ里町の吉野ケ里公園管理センター

 邪馬台国の九州説と畿内説を討論するフォーラム(吉野ケ里公園管理センターなど主催)が9日、吉野ケ里町の同センターで開かれた。奈良県の万葉文化館とインターネットでつなぎ、研究者6人が交わす激論を両会場の歴史ファン計550人が見守った。

 九州説では、佐賀女子短期大学名誉教授の高島忠平さんら3人が、吉野ケ里遺跡から居所、宮室、楼観、城柵が出土し、中国の歴史書「魏志倭人伝」の記述と一致する点を強調した。「中国の城を思わせる環壕(かんごう)の飛び出し部、女性王の埋葬例が北部九州の遺跡から数多く見つかる」と指摘した。

 香芝市二上山博物館名誉館長の石野博信さんら3人が畿内説を主張。他地域との交流の証しとなる外来系土器が多く発掘され、大型建造物を備える纏向(まきむく)遺跡(奈良県)を重要候補地に挙げ「前方後円墳の祖となる巨大な墳墓、年号が入った中国鏡は畿内でしか見つかっていない」と語った。

 魏の皇帝墓に埋葬された金銀をあしらった鉄鏡が昭和期に大分県で見つかった鉄鏡と似ており、双方の議論が白熱する場面もあった。

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