有田焼創業400年の節目を迎えた有田町。イベントは多くの買い物客でにぎわい、売り上げの減少傾向に歯止めがかかった=11月、有田焼卸団地・有田陶磁の里プラザの「ちゃわん祭り」

 バブル景気の崩壊後、世界?の博覧会があった1996年を除いて続いた有田焼の売り上げ減少に歯止めがかかった1年だった。

 佐賀県の有田焼創業400年事業で国内外の販路開拓に取り組み、新商品や新ブランドが誕生。さまざまなメディアが有田焼400年を紹介し、PR効果もあった。佐賀県陶磁器工業協同組合、肥前陶磁器商工協同組合、有田焼卸団地協同組合の3団体とも、前年以上の売り上げを確保できそうとみる。

 一方で、大型連休の一大イベント「有田陶器市」(有田商工会議所主催)の来場者は前年比1万人減の120万人(主催者発表)。暦の配列も良く期待されたが、直前の熊本地震の影響で団体ツアーのキャンセルが続いたことが響いた。

 節目の年の取り組みを終え、窯元や商社からは最大の収穫として、「人材育成の進展」を挙げる声が多い。国内外で活躍するデザイナーと連携した商品づくりなどは、若手後継者らの大きな刺激となった。

 自らの強みや仕事の進め方を見つめ直し、消費者目線の商品作りへの機運が広がっている。401年目からの有田の新たな挑戦に期待したい。

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