アユを描いたダイナミックな陶器(手前)や赤絵や青磁染付の磁器、甕などが並ぶ古武雄展=武雄市図書館・歴史資料館

 江戸時代に武雄で作られた焼き物を展示する「古武雄-武雄のやきもの再発見」が15日、武雄市図書館・歴史資料館で始まった。有田焼創業400年を記念した企画。古武雄を代表する陶器、赤絵もあった磁器、西日本最大の産地だった甕(かめ)製品など約150点が並ぶ。

 陶器、磁器、甕の三つに分けて展示している。陶器ではアユや松葉文などが大胆に描かれた大鉢や、象嵌(ぞうがん)を施した緻密なデザインを入れて仕上げた水差しや香炉、碗(わん)などの茶器類、刷毛(はけ)目の器など多様な古武雄が並ぶ。江戸時代の武雄の焼き物が、ダイナミックさと精緻さという対照的な作風を持ち合わせていたことが分かる。

 磁器のコーナーには、赤絵の小皿、青磁染付の碗、白磁の小鉢などがある。赤絵は制作現場が有田に集約される前の作品。陶器同様に多様な技術の存在をうかがわせる。

 甕は東川登町袴野の窯跡から出土したものなど93点。武雄は当時、甕の国内最大の産地だったとみられ、たたき技法の痕跡を残す物などもある。武雄が美術品だけでなく生活を支える焼き物作りの場でもあったことが分かる。

 このほか、古地図なども展示している。会期は12月11日まで、入場は無料。10月30日には講演会、11月6、23日と12月4日はギャラリートークもある。(後日、県内文化面で詳報する)

=有田焼創業400年=

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