「九州ふっこう割」を組み込んだ旅行の相談に応じるスタッフ。国の予算配分は熊本、大分が中心で、佐賀県内への恩恵はそれほど大きくなかった=7月、佐賀市のJTB九州佐賀支店

 4月に熊本地震が発生し、佐賀県内の観光業や製造業も大きな打撃を受けた。旅館・ホテルは1カ月間で約1万5千人分の宿泊がキャンセルされ、自動車部品の企業などが一時操業縮小を余儀なくされた。

 夏休みの宿泊予約は前年比1・5倍の水準で推移していたが、地震で一変。外国人観光客のツアー予約が半減した施設もあった。有田焼創業400年の節目で過去最高の人出が期待された有田陶器市も前年実績にわずかに及ばなかった。

 このほか、貸し切りバスが前年比20~30%台の利用減に苦しんだ。

 総額180億円規模の国の補助により、旅行各社が九州旅行の割引商品「九州ふっこう割」を企画。ただ、熊本、大分中心の予算配分で佐賀県内への恩恵はそれほど大きくなかった。

 製造業ではトヨタ自動車グループのアイシン九州(熊本市)が操業停止に追い込まれ、グループ全体に影響を及ぼした。車の内装などを手掛けるトヨタ紡織九州(神埼市)は、シート部品の供給がストップしたため一時的に操業を休止。自動車ライトを製造する小糸九州(佐賀市)もトヨタ向け製品のラインを一時停止した。

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