見せ場の「三段継ぎ」に見入る観客たち=佐賀市諸富町の新北神社

 県重要無形民俗文化財の「三重の獅子舞」が9日、佐賀市諸富町の新北(にきた)神社の秋季大祭で奉納された。太鼓やお囃子(はやし)の音が響き渡る中、赤と青の2頭の獅子が勇壮な舞を披露した。

 三重の獅子舞は約600年前にこの地域に伝わったとされ、同神社では毎年10月に五穀豊穣を願って住民が奉納を続けている。獅子舞は早朝に同神社を出発。みこしと一緒に町内を回りながら各所で舞を見せた。

 2頭の獅子をそれぞれ10人ほどの獅子使いが担当。お囃子に合わせ、入れ替わりながら舞った。見せ場の3人が肩車して獅子が立ち上がる「三段継ぎ」には、大きな歓声が上がった。舞が終わると、獅子の前髪にあたる「紙垂(しで)」をお守りなどにするため、町民らが取っていた。

 祭りを主催する新北神社総代会の堤真佐武会長(80)は「獅子舞がなければ祭りが盛り上がらない。伝えていく人が徐々に減ってきたが、守っていかなければ」と伝統の継承へ力を込めた。

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