25年ぶりの日本シリーズ進出を決め、ジャンプして喜ぶ広島ナイン=15日、広島市のマツダスタジアム

 リーグ覇者の看板通り、地力の差で日本シリーズの切符をつかんだ。広島の緒方監督は「ファンの皆さま、クライマックスシリーズ突破、おめでとうございます」と真っ赤なスタンドに叫んだ。

 一回に自慢の打線がつながった。田中が四球を選ぶと、菊池はバント。新井と鈴木の連続適時打で先手を取り、エルドレッドが3ランで続くなど打者一巡で6得点。三回もバントでつくった好機で追加点を奪い、序盤にして主導権を握った。

 CS前は「自分たちの野球をやるだけ」と話していたが、レギュラーシーズンとは采配が違った。それはあまり多用しなかったバント。「初戦からバントが点につながる流れを感じていた」。右打ちやエンドランを器用にこなし、リーグ最多181安打の菊池にも次々と送らせた。2番打者は4試合で4犠打。「機動力の中でもっと打たせていきたい」のが本音だったが「自分の経験のなさ。勇気がまだなかった。今日を見ても、バントがことごとく点につながっているので、正しかったのかな」と割り切った。

 9月10日の優勝の瞬間、指揮官は感涙するコーチに言った。「まだ泣きませんよ。目指しているのは日本一だから」。CS突破もまだ通過点。見据えるのは32年ぶりの頂点だけだ。【共同】

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