解散に関する発言も聞かれた岩田和親衆院議員(右)の政治資金パーティー=10月1日、佐賀市のマリトピア

民進党佐賀県連の常任幹事会であいさつする大串博志代表(中央)=10日、佐賀市の県連事務所

 衆院の解散風がにわかに吹き出し、佐賀県関係の衆院議員の地元事務所でも緊張感が高まっている。永田町では与党内で年内や「1月解散」説が飛び交い、野党も「いつ何があってもおかしくない」と構える。12月で残りの任期が2年を切るとあって、各事務所では本格的な選挙準備態勢を組む時期を見極めている。

 「解散風が吹き荒れる昨今。(解散は)そう遠くない」。10月1日、自民党の岩田和親議員(比例九州)が佐賀市で開いた政治資金パーティー。登壇した古賀誠元幹事長が約千人(主催者発表)を前に言い切った。

 県連会長の留守茂幸県議も「常在戦場」と鼓舞、前回佐賀1区で敗れ比例で復活当選した岩田議員は「いよいよ決戦の時が近い。皆さんのご支援を受け結果を出していきたい」と雪辱を期す。事務所スタッフは率直に明かす。「今の状況を見越して企画したわけではなかったが、これまで会えていない方とのつながりができたのは大きい」

 古川康議員(佐賀2区)も今夏の参院選後も精力的に地元を回り、解散・総選挙に備えてきた。地元秘書は「TPP(環太平洋連携協定)の国会審議入りで、地元回りがどこまでできるか。重要課題なので、国会での仕事に傾注しなければならない」と悩ましさも。

 復興相の今村雅弘議員(比例九州)は前回に続き比例で出馬する見通し。事務所は「夏に吹いた衆参同日選の風よりは弱い印象」としつつ、「年内や1月の通常国会冒頭解散などが取りざたされ、解散の確率は高い」とみる。

 連立を組む公明党の中本正一県本部代表は1月の唐津市議選、白石町議選への準備に傾注しており「両構えでの対応になる」。

 民進党となって初の衆院選を迎える同党県連。党政調会長で2区が地盤の大串博志議員(比例九州)は10日の常任幹事会で「いつ何があってもおかしくない状況」と準備を促した。

 県連最高顧問の原口一博議員(佐賀1区)は「みんなが解散と言っている時期には解散されない。早まる可能性も十分ある」と引き締め、県連も連合佐賀など支持者回りを強化する。

 焦点の一つに参院選で取り組んだ野党共闘が挙がる。佐賀県連は“共産アレルギー”が根強く、参院選では既存の支持者離れを懸念し、全面的な共闘には踏み込まなかった。衆院選は、党本部が方針を示した後に検討する。山田誠一郎県連幹事長は「党本部も地方の意見は聞いてくれることになっている。参院選を踏まえて対応したい」と語る。

 共産党は参院選で候補者を取り下げて「野党共闘」に徹した。県委員会の今田真人委員長は「1、2区で独自候補の選定を進める。内定した上で野党共闘に向けた話をしていく」と前向きだ。社民党県連の徳光清孝幹事長は「選挙区は民進現職の2人を推薦して戦うことになる」とし、野党候補の一本化には「必要であれば汗をかき、実現させたい」と自民1強に対抗するつもりだ。

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