「返事をしてほしかった」。別れを切り出された交際相手の女性に、ストーカー行為に及んだ男性被告(39)。切断されて出血している人の手首の画像や、殺害をほのめかす文章を送り付けるなど、メールでの嫌がらせを繰り返した。

 定職に就かず、インターネットカフェに寝泊まりしていた。10歳以上離れた年下で子どものいる女性に、会うたびに数千円をせびっていた。女性は愛想を尽かして連絡を断ったが、被告はメールを送り続けた。

 女性を呼び出して預金通帳を奪って逮捕されたが、この動機も、話す機会をつくるためだった。女性には仕事しているとうそをつき、「ちょっとでも格好良くしよう」と、実年齢よりも若く伝えていた。

 裁判官は「ぶざまな姿をさらしていますよ。りりしい生き方を考えてください」と諭した。反省の弁を述べる被告に、米映画「カサブランカ」を挙げて付け加えた。映画では主人公の男性が使命のために潔く、女性との別れを選ぶ。「主人公の立ち振る舞いを参考にしてほしい」

(判決=懲役1年6月、執行猶予4年)

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