玄海原発の再稼働について意見を述べる伊万里市の塚部芳和市長(手前の右から2人目)=佐賀市のホテルマリターレ創世

 玄海原発の再稼働に関して山口祥義知事と県内20市町の首長が17日、意見交換した。各市町の首長の主な発言内容を紹介する。

■塚部芳和・伊万里市長

 原子力規制委員会が出すのは、あくまでも新規制基準に基づく合格であって安心という担保はなかなか得られない。伊万里市民は玄海原発の30キロ圏内で不安の声が大きい。私は市民の不安を代弁する形で申し上げている。最終的には玄海町長、あるいは知事が判断された結果については容認し、尊重していきたい。

■松本茂幸・神埼市長

 私は安全面について知識はないが、市民を安心させる立場にある。九電から「安全ですよ、99・99%ぐらいいいんですよ」という話があった。それぐらい安全なら、もしものことがあった時、補償していただくと市民を説得して安心させられる。国なり、九電なりに納得のいく説明がほしい。

■江里口秀次・小城市長

 全国の脱原発を目指す会のメンバーだが、原発に反対する会ではなく、脱原発を目指す会として入っている。脱原発となると、将来的に原発をなくすことになり、廃炉はどうするのか、原発の建屋や核のごみはどうするのか、考えると天文学的な金額になる。ただ始めたら後始末をしっかりやるのは国の責任。その過程を国が示していかないと問題は進まない。

■秀島敏行・佐賀市長

 気持ち的にほとんどの人が脱原発、原発に頼らなくていいエネルギー政策を望んでいるのは事実だろう。そんな中で言い続けてきたのは、脱原発だけれども、即廃止は現実的ではないと。代替エネルギーを確保、あるいはその道筋を示さないで廃止して他の火力発電など回していいのかと。今ある原発の安全性を確保しながら代替エネルギーを探していかなければならない。

■樋口久俊・鹿島市長

 5年前、福島の事故後に九電が説明に来たが、福島がなぜそうなって、何が問題で、今どうなっているのか総括された覚えがない。一度福島を総括した上で玄海を考えてもいいのかなと。もう一点は避難訓練。避難される方を引き受ける側で心配がある。避難の態勢なり、ルートなり、訓練を自信持って大丈夫ですよと言える状態かどうかを整理をした上で臨んだ方がいい。

■横尾俊彦・多久市長

 2点お願いしたい。一つは使用済み燃料や廃棄物の影響で、知事会からさらなる精査と、新しい技術を含めた安全確保の要望を強めてほしい。もう一点は防災訓練が行われたが、リアルにやるならばマスクの着用とか、雨の時の動きを即応して変えるとか、不足の点がマスコミの記事に散見された。こういったことを精査してよりよい体制で取り組んでいただきたい。

■岸本英雄・玄海町長

 原子力が100パーセント安全だと私自身も言い切れない部分がある。ただ安定的にエネルギーを供給する体制に今の社会はなっていない。この間の東京の停電のようなことに平気になる。火力発電所や水力や太陽光だけに頼っていたら必ずあのような事態を招く。

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