財務省の貿易統計(通関ベース)で、2016年のワイン輸入量でチリ産が連覇する見込みであることが27日、分かった。安価で飲みやすいことから輸入量が増えているが、豊かな果実味への評価も高まっていて今年は中高価格帯でも販売が伸びている。

 16年1~11月の輸入量累計は、チリ産が4678万リットルで1位、2位のフランス産は4317万リットルだった。12月の各国からの輸入量を前年並みに想定すると、年間でチリ産がトップになる見通し。チリ産ワインは、1990年代には国内輸入ワイン市場でのシェアが1%未満だったが、コストパフォーマンスがよいと年々増加。13年にイタリアを抜いてフランスに次ぐ2位となり、15年に初めて首位となった。

 サントリーワインインターナショナルによると、チリ産は量販店で750ミリリットル瓶の販売価格が600円未満の低価格帯ワインが引き続き好調で、15年より2割ほど増えている。千円以上の中高価格帯も約1割増だ。

 メルシャンは3月に中高価格帯の「カッシェロ・デル・ディアブロ」ブランドから新たに3商品を発売した。このブランドの11月までの販売実績は前年同期比45%増と、全体を引っ張った。担当者は「チリワインの価値が広く認識されるようになり、価格の幅も広がっている」と話している。【共同】

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