佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画で、九州防衛局は18日までに佐賀県有明海漁協(徳永重昭組合長)が提出していた23項目の質問に回答した。騒音による投げ網漁や干潟生物の生態への影響などについて「影響はないものと考える」と答えるなど、住民説明会などでの説明とほぼ同じ内容だった。

 質問は8月下旬に県を通じて防衛局に送付。今月17日、県に回答が届いた。

 自衛隊の使用内容に関して、有視界飛行時や悪天候時の飛行経路についてノリ漁場が入った図面の提示を求めていたが、防衛局のイメージ図ではノリ漁場の上を通るルートが示された。排ガスの成分や平均排出量については「民間規格の航空燃料への移行を進めており、データは持ち合わせていないが、成分や臭いは民航機と大差ない」などと答えている。

 騒音による投げ網漁や干潟生物への影響は、過去に三沢飛行場(青森県)で実施した調査結果などを示して影響を否定。地元自治体との取り決めの事例として、地元民立ち会いでの実害調査で「具体的に立証された場合は補償する」とした小松基地(石川県)の例を挙げた。

 自衛隊との共用を否定する文言が入った公害防止協定を知りながら「なぜ利用要請をするのか」との質問には「相当のご苦労があったという認識を持つ」としながらも、「安全保障上の重要性を踏まえ、ご理解、ご協力をいただきたい」としている。

 徳永組合長は「これまでの説明の域を出ていない。干潮時にノリ網が海面上に出るので、排ガスの影響が気になったが、説明不足」と感想を述べ、「15支所に回覧しており、会議の場などで意見を聞きたい」と話した。

=オスプレイ 配備の先に=

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