「大企業の開放特許を利用して」と呼び掛ける特許庁の中島光さん=佐賀市文化会館

 知的財産の活用を考えるセミナーが17日、佐賀市であった。特許庁産業財産権専門官の中島光さんが、特許ビジネスの事例を示しながら「開放特許の利用が中小企業と大企業をつなぐ懸け橋になる」と訴えた。

 中島さんは、開放されている大企業の技術特許が中小企業に移転され、製品開発や新事業創出につながったケースを紹介。「中小企業で不足する開発費を補う効果がある」と強調し、大手製薬会社の特許を利用した中小企業が業績を伸ばした事例を示した。

 神奈川県川崎市が実施している「知財マッチング」にも触れ、「自治体が仲介役を果たすことも重要」と話した。

 講演会は県と県地域産業支援センターが主催。富士通(東京都)やイトーキ(大阪府)の開放特許の紹介や個別相談会もあった。県内の中小事業者約90人が参加した。

このエントリーをはてなブックマークに追加