進出協定を結んだ末安伸之みやき町長(左)と投資会社DDインベストメントの松田元・社長=みやき町コミュニティーセンターこすもす館

庁舎3階にある旧三根町議場。円形の場内には議席などがそのまま残っている=みやき町役場三根庁舎

 三養基郡みやき町は、合併に伴い休眠状態だったため活用策を公募した旧三根町議場を、大阪の投資会社グループに貸し出すことを決めた。同社が設立する子会社「みやき町議場(仮)」が議席など設備はそのままでコールセンターとして運用する。子会社は町内から社長を選び、町特産品やふるさと納税の販売促進、観光客の呼び込みなどの事業を手掛け、町の活性化につなげる。

 旧議場は約130平方メートルの円形で、議員席や執行部席がそのまま残っている。町が9月中旬から企画提案型で活用方法を公募したところ、投資会社「DDインベストメント」(本社・大阪府)を中心とする1グループから応募があった。

 子会社は同社が100%出資する。来年3月までに電話やインターネット回線を整備し、4月から運用を始める。町が得る賃料は月5万円以下の予定。当面はDDインベストメントの関連会社を介して大都市圏の企業から営業代行などの業務を受託し、初年度は年間売り上げ3千万円、地元雇用5人を目指すという。

 17日に町コミュニティーセンターこすもす館で進出協定に調印した。青年実業家として知られる松田元(げん)・社長(32)は「民間と行政のギャップを埋めれば、社会課題は迅速に解決できる。地方創生の一つの具体的な成功モデルを作り上げたい」と意気込んだ。末安伸之町長は「松田氏が全国に展開する事業の第1弾と聞いており、光栄。町一丸となって支援したい」と期待を寄せた。

 みやき町は中原、北茂安、三根の3町が2005年に合併し、旧中原町議場を引き続き議場に、旧北茂安町議場は改修し総務課と企画調整課が入っている。旧三根町議場だけ使途が決まらず、円形という特殊な形状から年数回のイベント利用にとどまっていた。

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