椅子に座って投げたボールの行方を見守る参加者ら=嬉野市体育館

 リオデジャネイロパラリンピックで日本代表「火の玉ジャパン」が銀メダルを獲得した競技「ボッチャ」の大会が16日、嬉野市体育館であった。市民約100人に加え、メダリストの木谷隆行選手(47)=大分県別府市=も出場し妙技を披露。21チームで競い、嬉野市スポーツ推進委員チームが優勝した。

 ボッチャは、コート内に的の白球を投げ、それをめがけて赤と青の球を投げて近い球の数がポイントとなるチーム競技。正確な投球が求められるほか、白球の位置や作戦でゲームが大きく左右され、障害の有無や性別、年齢に関わらず競技できる。

 この日はリーグ戦の後、決勝トーナメントを行った。選手は「白球の手前に」「あの間を通して」などと仲間同士でアドバイス。思い通りに投げられずに笑いも起こり、和やかながらも白熱した試合を演じた。木谷選手は市職員のチームに加わり、大きく振りかぶる独特なフォームでライン際に白球を置くなど、アスリートの技で観客を沸かせた。

 前回優勝した「このめの里」の田中勇さん(44)は「投げ方を変えながら投げてみた。来年も出たい」と笑顔。6歳の長男を含む家族3人で出場し、木谷選手とも対戦した副島孝信さん(42)は「パラ選手と競えるなんてなかなかないので家族で出た。分かりやすい競技で楽しめた」と話していた。

 大会は昨年から、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターが開いている。大勢が参加する大会に木谷選手は「うれしく思う」と話し、「もとは重度障害者のために考案されたスポーツなので健常者の方に普及に協力してもらい、障害者の方にさらに広まっていけば」と今後の大会に期待した。

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