唐津焼の歴史とともに現代作家の作品が楽しめるテーマ展「唐津焼をたずねて」=唐津市鎮西町の県立名護屋城博物館

 全国的に活躍する唐津焼の中堅、ベテラン作家8人によるテーマ展「唐津焼をたずねて」が、唐津市鎮西町の県立名護屋城博物館で開かれている。伝統を踏まえた作品にとどまらず、現代的な感覚による創作など約27点を持ち寄った。約420年前の古唐津の作品や陶片も並び、唐津焼の今と昔を堪能できる。

 出品者は岡本作礼、梶原靖元、川上清美、栗原流石、十四代中里太郎右衛門、中里太亀、藤ノ木土平、丸田宗彦の8氏。故中川自然坊さんを含む9人で2009年に有田町で合同展を開いて好評を博したメンバーが再集結。陶磁器文化発展のきっかけとなった「文禄・慶長の役」の拠点から、地元唐津の焼き物の魅力を発信する。

 会場には朝鮮唐津や粉引など多彩な技法で作られた器や花入れ、水指が並ぶ。古唐津を意識するだけでなく、木星をイメージしたつぼなど斬新なものも。藤ノ木さんは「古唐津を見てまねをしても実物以上の物はできない。作家が感動しないと見る人も感動しない」と語り、山芍薬(しゃくやく)が朽ち果てる最後の瞬間を切り取った作品も出品した。

 梶原さんは「みなさん一番いいものを持ってきている。作家としては競争の怖さもあり、個展より力が入っているのでは」と話す。

 11月13日まで。無料。問い合わせは同館、電話0955(82)4905。(唐津支社・古川浩司)

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