同時通訳できる多言語コールセンターと連動した佐賀県観光アプリ「DOGANSHITATO?」

■4言語で配信 コールセンターと連動

 外国人の誘客で全国の自治体や企業がスマートフォン向けの観光アプリを開発する中、佐賀県観光連盟が1月に配信した無料アプリが注目を集めている。4言語のコールセンターと24時間365日連動して同時通訳できるのが特徴で、ダウンロード数は予想を大きく上回る好調ぶり。その出来栄えに東京都のオリンピック事務局や大手広告会社からも問い合わせが相次いでいる。

 アプリは日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語に対応し、宿泊や飲食など約300件の観光情報を提供する。佐賀県版の売りは、多言語コールセンターとの連動。観光スポットの紹介画面にセンターを呼び出すボタンが表示され、タッチするだけで通話できる。

 スマホを介しその場で同時通訳してもらえる。訪日客が忘れ物をしても、コールセンターを通してストレスなく連絡を取り合え、業者の反応も上々という。

 3月10日まで2カ月間のダウンロード数は、年間目標の6000件に迫る5000件。中国語が2600件で最も多く、次いで日本語が1293件、韓国語631件、タイ語250件、英語226件となっている。「500件で成功と言われる中、予想以上の滑り出し」(県観光連盟)としている。

 このほか、無料の公衆無線LANや海外カード対応の現金自動預払機(ATM)の位置を検索できる機能も盛り込んだ。他地域にない「旅の不安解消」のアイデアが評判を呼んでいる。

 アプリの名称は「DOGANSHITATO(どがんしたと)?」。起動すると、青磁のつぼから顔を出しているちょんまげ姿の「壺侍(つぼざむらい)」が現れる。壺侍のポスターやネームプレートも用意し、困っている外国人に「どがんしたと?」と声を掛ける県民運動も展開している。県観光連盟は「ヨットやバルーンの世界選手権、有田焼400周年など国際的イベントが控えている。アプリの有効活用策を考えていきたい」としている。

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