昼休みにトイレ掃除を自主的に行ってきた鬼塚中の2年生

■有志ら半年間、念入りに

 「校舎のトイレ、最後まできれいに」-。大規模改修工事に入る唐津市の鬼塚中(白水久夫校長、272人)の2年生の男子生徒有志が半年間、自主的にトイレ掃除を続けた。2学期末で仮設のプレハブ校舎に移転したが、生徒たちは「使わなくなるからこそ、今までありがとうという気持ちだった」と最後まで手を抜かず、きれいなトイレを保った。

 きっかけは今年6月。トイレの掃除用具入れが壊され、修理している教職員の姿を見た波多野彗(あける)君(14)と山下渉君(14)が「自分たちにできることはないか」と手伝いを始めた。それが週1回のトイレ掃除の習慣になり、生徒7、8人が参加するようになった。

 生徒たちは昼休みや放課後、便器や床、壁や手洗い場、排水溝の詰まりまで念入りに清掃。新品の金たわしがぼろぼろになるまで磨き上げ、嫌な臭いもなくなった。「頑張れば頑張るほどきれいになるし、達成感がある」と波多野君。白水校長は「普通は嫌がることを本当に楽しそうにやってくれた」と話す。

 活動は校内にとどまらず、駅の掃除や花壇の整備にも広がった。ほかの生徒も触発され、生徒会はボランティアでごみ拾いを始め、女子の有志がトイレ掃除に取り組むことも。掃除を始めて以来、トイレが壊されることはなくなった。

 来年には改築を終えた新しい校舎に移る。波多野君は「トイレ掃除だけでなく、これからも自分たちができることをやっていきたい」と話す。

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