不登校生徒や保護者向けにスライドを使って説明する学校関係者=小城市三日月町のドゥイング三日月

■県内5校 単位制、通学支援など紹介

 小城市教育委員会は18日、同市三日月町で、不登校の生徒やその保護者を対象にした中学卒業後の進学説明会を開いた。不登校生徒に限定し、進学を前提とした相談会は県内では小城市教委以外に例はなく、参加した中学生や両親は、学校の教育体制などの説明にメモを取りながら熱心に聞き入っていた。

 学校説明会は2011年度からスタート。不登校傾向の生徒を受け入れている県内高校の情報が少ないという学校関係者や保護者の要望を受け、県内の全日制公私立高や通信制高校、高等専修学校5校が、毎年参加している。

 説明会には制服姿の中学生や保護者ら約40人が出席。佐賀市にある高等専修学校「佐賀星生学園」は、高校修了課程を単位制で取得できる制度を紹介し、無理のない通学支援で生徒の自主性を引き出す教育方針をスライドを使って詳しく説明した。

 同学園の教務主任は「県北部の自治体の中学校長会で説明したことはあるが、市教委主催による同じような学校説明会は聞いたことがない」と話す。不登校の生徒やその家族は進路先の学校情報を仕入れにくい状況にあるといい、「自治体が複数校の説明が聞ける場を設けるのは有効で、当事者にとっても励みになるのでは」と評価した。

 小城市では昨年度末、30日間以上の不登校生徒は約40人で、大半は説明会を通じて進学を選んでいる。説明会を企画した同市教委教育課の石丸和人・嘱託指導主事は「参加してもらった高校はどこも不登校への理解が深い。説明を聞いた生徒や保護者は、学校の選択によって、新たな一歩を勇気をもって踏み出せるはず」と話した。

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