ポニーにまたがり堂々と矢を放つ射手の子ども=江北町の天子社

 子どもたちが射手を務める流鏑馬( やぶさめ )の奉納神事が19日、江北町の天子社であった。一昨年の例大祭で144年ぶりに復活した流鏑馬神事の継続を見据え、今年初めて実施した。江北小4~6年の男子児童9人が、夏からの練習の成果を披露した。

 馬場奉行役が名前を呼ぶと、子どもたちは1人ずつ、はかまに陣がさ姿でポニーにまたがり登場。馬を引かれて的の前に立ち矢をつがえると、「陰陽」という大きなかけ声とともに弓を引いた。約2メートル先の的に命中させると、参拝客からは「おーっ」というどよめきと拍手がわき起こった。

 子どもたちは1本ずつ計9本を放った。流鏑馬の指導役で、この日の馬たちを町内で飼育している永松良太さん(35)=江北町=が仕上げに3本を奉射し、計12本がすべて的中した。

 永松さんは、同神社で1870(明治3)年まで流鏑馬が奉納されていたことを聞き、一昨年、氏子総代会に相談して流鏑馬神事を復活させた。今年は継承に向けた方策として、氏子の地区から射手の子どもたちを募る「子ども流鏑馬」を考えた。8月から「子ども流鏑馬教室」を開き、町内の弓道愛好家の手助けも借りて作法や技術を教えた。

 射手を務めた浪瀬志恩君(11)=江北小6年、顔写真=は「最初は弓矢の使い方が難しかったけど、弓道は楽しかった。子ども流鏑馬は来年もやってほしいし、もっと多くの人に見に来てほしい」と満足げ。永松さんは「地域の文化を子どもの頃から体験していると愛着も湧き、次世代までつなげていけると思う。馬を扱える人を増やすなどまだ課題はあるが、この子たちが将来の担い手になってくれたら」と期待した。

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