優秀賞を受賞した模型「稲を育て平野を見守る家族のために開いて閉じる家」

石橋正彦県産業労働部長(左)に模型を使ってコンセプトなどを説明する産業技術学院建築技術・設計科2年の島ノ江恭弘さん(中央)と相場浩孝さん=県庁

■伝統構法取り入れ高評価

 建築を学ぶ30歳以下の学生を対象とした木造住宅の設計コンペで、県立産業技術学院(重春充学院長)の島ノ江恭弘さん(30)=白石町=と相場浩孝さん(26)=佐賀市=が3位にあたる優秀賞を受けた。家族構成の変化に対応する間取りや防災、木材を生かす伝統構法を取り入れた設計が高く評価された。

 神埼市のNPO法人「森林(もり)をつくろう」が主催する全国規模のコンペで、今回で12回目。コンセプトや設計図を盛り込んだパネル51点の1次審査を通過し、石川県金沢市であった7団体による2次審査で構造の特徴や作品に込めた思いについてプレゼンテーションした。

 作品のモデルは農業を営む島ノ江さんの祖父母。広がる田園風景や地域住民の姿を楽しめるよう、2階にLDKを備えて家族との憩いの空間をつくり、エレベーターを設置してバリアフリー化を実現。耐震性にもこだわり、重ね柱を用いた揺れを逃がす構造にした。

 県庁であった受賞報告では、石橋正彦県労働産業部長が「1階にあることが多い居間を2階に取り入れたアイデアが面白い」と絶賛。約2週間の模型製作、10回以上の発表練習の努力が実った2人は「今後も木を生かした心地よい空間をつくっていきたい」と意気込んでいた。

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