共同販売イベントなどについて打ち合わせをする「佐賀県農業女子会」のメンバーたち。流通販売サイドも新しい取り組みに熱い視線を送っている=佐賀市の県農業大学校

 農水省の「農業女子プロジェクト」の登録者を核に、今年7月に結成された「佐賀県農業女子会」が活動を本格化させている。メンバーは20~60代の22人。栽培作物はさまざまだが、経営者としての「顔」を持つ点で共通する。SNSを活用して頻繁に連絡を取り合いながら、販売などの共同事業に向けた動きが具体化している。

 今月上旬、佐賀市内に複数店を展開するスーパーの担当者らが、県農業女子会の会合を訪れた。店舗リニューアルの目玉として、専用の販売コーナーを設ける計画を提案するためで、担当者は「地産地消というだけではなかなか売れない。一生懸命ものづくりに励むみなさんに売り場を提供し、消費者に共感してもらうことが長い目で見て大事になる」と話す。

 中心メンバーの一人で、昨年度の農林水産祭の女性活躍部門で内閣総理大臣賞を受賞した市丸初美さん(57)=伊万里市=は「農業をベースに世代を超えて交流することで、悩みや課題を共有したり、経営改善のヒントをつかむきっかけにして、輝く女性がもっと増えることを期待したい」と話している。

■農業女子プロジェクト

 2013年11月、農水省の旗振りで、食品・流通、飲食、農機メーカーなど幅広い分野の大手企業も協力して始動した。今年3月現在、全国419人が登録しており、特設サイトでそれぞれの活動を情報発信。協力企業と商品・サービスの共同開発も行われている。

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